能登半島以南の日本海側、茨城県以西の太平洋側の河川の汽水域から下流域に生息しています。ほかのヨシノボリ属とは異なり、中流域より上流へはほとんど上がりません。産卵期は7~10月、砂底の石裏面に巣をつくり卵を産み付け、オスが巣で卵を守ります。生まれた仔魚は海に下り、秋になると川に上ってきます。飼育には塩分がなくても特に問題ないです。
水槽内では、ガラス壁面にはりつく姿がよく見られます。光の加減によって、青や黄色に輝く鱗を持ち、眼の色は瑠璃色のような色に見えることも。本種は同種間で大きな小競り合いが少なく、混泳できる珍しいヨシノボリ属のなかまです。雑食性で、石に生える付着珪藻類や水中の昆虫類を食べますが、慣れると人工飼料も良く食べます。当店では人工飼料(おとひめEP1など)を良く食べています。
───えさ ※一例
沈下性人工飼料
・おとひめEP1
・ひかりクレスト キャット
・冷凍赤虫 など
───混泳
(同種)○
(他種)×ヨシノボリ属の中でも温和ですが、ヒレや鱗などを攻撃されることがあります。
───飼育ポイント
・人工飼料を良く食べるため、飼育は比較的容易です。
・レイアウトには石組みを利用すると良いです。
・極端な水温変化に弱く、1日の水温が安定する場所に水槽を設置してください。
・換水することで調子よく飼育することができますので、長く汚れた状態にしないようにしてください。