琵琶湖固有種の”ビワヒガイ”は、現在では放流により各地に定着しています。大きいものでは20cmほどになります。亜種のカワヒガイと比較すると、頭が大きく吻が長いのが特徴です。繁殖期には鱗一枚一枚がキラキラと輝き鮮やかな色合いで、頬が赤~橙色になり眼は赤くなります。タナゴ同様、淡水の二枚貝に産卵します(産み付ける部分は異なる)。石組みなど障害物を好むので飼育の際は石や水草、流木を工夫して組み合わせるとよいです。人工飼料をよく食べていますが、自然界ではエサとして小型の巻貝類を好み、長い口はあさるのに都合がよく突出できるようになっています。
───えさ ※一例
・メダカプロス
・川魚のエサ、メダカのエサ
・赤虫
そのほか、フレーク状、顆粒状のエサなど、様々な餌を組み合わせて与えています。
───混泳
(同種)○
(他種)△自然界で小型の巻貝を好んで食べていますので、タニシ類等との混泳には注意が必要です。
───飼育ポイント
・石の陰などを好みますので、レイアウトを工夫すると良いです。
・エサを食べるのがゆっくりなので、他種と混泳させる場合は、エサ負けしてしまう場合があります。痩せを防ぐために水槽に見合った数で、ビワヒガイにも餌が行き渡るようにしてください。
・換水することで調子よく飼育することができますので、長く汚れた状態にしないようにしてください。
・空腹時に他の魚の目をつついたりすることがあり、また、自然界で小型の巻貝を好んで食べていますので混泳には注意が必要です。